兵庫県姫路市的形町福泊

2021年06月28日


日本の海岸、湖に戻る
日本の海岸、湖』 梅雨の晴れ間を利用して、涼しい早朝に小赤壁の海岸線を歩く。
ウィキペディアからから
  小赤壁(しょうせきへき)は、兵庫県姫路市木場の瀬戸内海木場港から
海岸沿いに燈籠地山・姫御前山を経て東へ連なる高さ50m、長さ約1kmの絶壁。 流紋岩からなる景勝地として、小赤壁公園になっている。
1979年(昭和54年)、ノジギクや桜の名所として知られる木庭山を含めた磯周辺と共に、姫路市の緑の十景のひとつに制定された。 「小赤壁」の名は、1825年に頼山陽がこの地に訪れた際、月夜に船を浮かべ風光を楽しんだ。
その際に中国の赤壁に似ているとして命名したことによる。
小赤壁に何があったのか?
  初めて小赤壁を訪れたのが17年前、2回目が13年前となるが、当時は小赤壁の海岸遊歩道は整備されており、通り抜けるには何の支障も無かった。
  13年間のどこかで台風等の波浪で遊歩道の一部が崩壊し通行止めが行われた様である。 一般的にはロープ場の通行は困難であり、通行止めフェンス、看板は壊されているが、通り抜けるのは困難だと思った方が良いだろう。 遊歩道が復旧する日はあるのだろうか? 姫路の名勝地なので、是非、復旧させて頂きたい。
姫路・小赤壁
  小赤壁はこれまで兵庫県の山登りの一環として木場山に2度訪れているが、山としての魅力は瀬戸内への展望以外に何も無く、海岸線歩きに魅了された。 クライミング出来る大岩が3ヶ所にある。
  本日の姫路港の潮位は中潮で 満潮 11:23、干潮 8:48であり、これは帰宅後に調べた潮位である。
ひめじ・しょうせきへき
Road Map :R250の的形地区から南西方向、福泊漁港を目指す。
Route Map:小赤壁公園から海岸線を歩き、木場漁港から山道で引返す。
周回時間:3時間30分(寄り道多し)

早朝の海岸線散歩
駐車地から小赤壁公園までは福泊漁港を大きく迂回する必要があった。
小赤壁公園から木場漁港までは海岸線を歩く。
福泊漁港の周囲では ”八家地蔵”の駐車場しか停めて良い所はなかった。
福泊漁港を挟んだ対岸から見た標高たった54mの ”燈篭地山”と
クライミンが出来る ”ケッテ岩”。
以前には無かったと思われる展望台があったので上って見る。
福泊漁港をぐるっと遠回りして ”小赤壁公園”に着く。
ここから ”ケッテ岩”を経由して ”燈篭地山”に登る踏み跡がある。
”小赤壁公園”の展望台から見た ”福泊漁港”。 駐車地は左奥となる。
展望台から見た ”燈篭地山”と クライミング場である ”けって岩”。
防波堤から ”小赤壁”の全景を撮ってみる。
防波堤根本から、これから歩く海岸線を見る。
通行止めのネットが張られていた様であるが、ネットが大きく破かれていた。
通行止めの看板も見当たらなかった。
”仕事の前に一登り”さんのHPによると13年前、2008年10月にはフェンスが
設置されていた様である。 写真はHPより無断借用しました。
まだ遠くてよく判らないが、通行止めのネットが張られている様に見えた。
13年前には通行止めは一切無かった。
絵にならない岩礁と、遠くに ”上島”を見る。
これから歩く海岸線を見る。
”落ちかけ岩”はまだ落ちていなかった。
”おちかけ岩”の下から、これから歩く海岸線を見る。
通行の難所が出て来たが、岩に上がり、靴、ズボンを濡らすことは無かった。
今日は波が殆ど無かったが、波が高ければ難所になっていただろう。
次の通行難所が待っていた。
次に歩く海岸線を見る。
こここそ、波があれば靴、ズボンを濡らしてしまうが、
今日の波ではギリギリセーフであった。
無人島暮らしの様に明らかに人為的に立てられた掘っ立て小屋跡があった。
作られてから年数が経っている様だが、出来たての小屋を見たかった。
次に歩く海岸線を見る。
13年前には遊歩道が通っていたが、波浪で完全に無くなっていた。
岩壁にも登れず、もはやこれまでと思い、引返そうと思った。
古びたロープが残っており、ロープに頼るとしても足場はステップの
無い滑る岩なので、ロープにぶら下がる様に渡る必要がある。
難所を渡り切ってから振り返り、残置ロープを見る。
ここが通行止めされている理由のように思えた。
波があれば通過は絶対に無理です。
一番の難所を抜けて、これから歩く海岸線を見る。
小赤壁の遊歩道を歩くには、小潮大潮、満潮干潮の時間を把握して来る必要がある。
調べて来た訳ではないが、今日は中潮の干潮の時間帯であり助かった。
ゴール寸前には展望台の様なものが見えたが、あれはお墓のフェンスであった。
木場漁港側の遊歩道入口もしっかりした通行止めがされている様で
あったが、バリケードは根本から錆びて倒れていた。
9年前の参考写真。(仕事の前に一登りさんのHPより無断借用)
ここにも通行止めの看板が立っていた様であるが、朽ちて倒れていた。
展望台に見えた墓地へ上ってみる。
9年前の参考写真。(仕事の前に一登りさんのHPより無断借用)
展望台に見えた墓地は展望台の役割を持っていて、
歩いて来た海岸線の一部を見ることが出来た。
木場山に登る階段道が見えて来た。
約35分程で小赤壁の海岸遊歩道歩きを終える。
木場山の標高はたった61mであるが、海抜0mからの急登は老体に堪えた。
”アカテガニ”がメンチを切って来た。
後半はやさしい登りとなって来た。
”木庭神社”の横に出る。 山頂は ”木場山”なのに
神社は ”木庭”なのがややこしい。
”木庭神社”前を素通りする。
展望が素晴らしい ”小赤壁公園”に出るが、展望の対象は遠く霞みの中である。
”小赤壁公園”の展望台と東屋。
東屋横にあった展望先の島々の写真。 実際に見えなくもないが、霞みの中のシルエット状態であった。
自分の姿がブロッケン現象となり写ってしまった。
以前に利用したが、山頂直下には広い駐車場がある。
はっきりでもないが、判るのは ”上島”くらいか。
山の遊歩道も13年前と比べると、樹木が大きくなり、
下草も茂り放題となっていた。
山の遊歩道には所々にクライミング岩に出る踏み跡があるが、
今回は海岸線が目的なので深追いせずに済ませておく。
”おちかけ岩”への踏み跡には案内板が無くなっていた。
右側すぐは海岸線であるが、樹木で遮られ展望はまったく無しであった。
整備されている様な ”竹林の道”は道幅が広く気持ち良く歩けた。
昔は ”竹林の道”案内板があったが、今は無くなっていた。
薮扱きは無かったが、笹に覆われた狭い道となる。
昔は立っていた ”ケッテ岩”への道標も無くなっていた。 ここからは踏み跡を辿り、
公園まで下りられるのは前回確認済であるので、今回は遊歩道で下ることにする。
宅地の横に下山出来たが、登山口の表示は何も無く、これでは登山口を
見付けようがない。 ここは福泊漁港から少し北の地点である。
標高54mの ”燈篭地山”のテッペンから伸びる登山道で下山する。
どこに出るのか判らなかったが、細い道が続いていた。
”八家地蔵”から ”小赤壁”を振り返り見る。
駐車地に戻り、”八家地蔵”、”遊漁センター”周辺を散策する。
東側には ”的形海水浴場”が見えたが、遠目で見る限りでは綺麗な海岸であった。
姫路市立 ”遊漁センター”に寄ってみる。
この先に桟橋が伸びているが、有料エリアなので、中に入るのは躊躇した。
釣りの料金は一般830円で、観覧だけでも210円取られるらしい。
更にレンタル釣り道具は1,500円と高く付く。
次に来る時は釣り客で賑わっている桟橋を見てみたい。
後で知ったことではあるが・・・
  海岸遊歩道の通行止めは遊歩道の崩壊が一番の理由ではなく、2008年
10月に西側入口付近に大きな落石があり、遊歩道が通行止めされたらしい。
小生が2回目に訪れたのが2008年2月なので8ヶ月後に落石があったことになる。 では波浪による遊歩道の崩壊はいつ頃起きたのだろうか?